炭火の火力を生かし個性を
引き立たせた世界各国の銘柄を揃える
「遠赤外線の力で豆の芯から火が通るのが炭火の良さ」と、北斗市の住宅街の一角に構えた工房で午前中いっぱい作業に取り掛かるのは「髙島屋珈琲」の髙島一則代表。コーヒー好きが高じて、焙煎を始めたのは15年ほど前のこと。親の介護のため札幌で経営していた飲食店を閉め、地元北斗市へUターン。生活が落ち着いた頃「おいしいコーヒーが飲みたい」と、札幌で縁があった炭火焙煎コーヒー店の故・尾関秀彦店主を訪ね、最後の弟子として技術を学んで後を継ぎ、北斗市と函館市にカフェをオープンした。
大切なのは豆が爆ぜる音。2度目のクラック音を捉えてからストップウォッチで時間を計り、状態を確認しながら狙ったポイントで焙煎機から出し冷却。髙島代表は「一気に熱を下げることで、特長が際立つ」と話し、場合によっては豆に直接水をかけ、気化熱を利用して冷やし、それぞれの豆が持つ良さをくっきりと描き出している。
(ハコラク 2022年 2月号掲載)
髙島屋珈琲 本店
北斗市本郷2‐28‐16
☎0138‐77‐1101
12:00~17:00
不定休
禁煙 P有り
キャッシュレス決済利用可