プロ御用達の寿司のりを奮発して
食卓を少しぜいたくに
千葉県や佐賀県の板のりを取り寄せ、松陰町にある本社工場で作る焼きのりを販売する高岡海苔店函館朝市ひろば店「髙岡商店」の創業は今から50年以上前のこと。店主の高岡弘子さんは今年87歳で、「人と接することが今の生きがい」と、今日も店頭に立ち精を出している。商品は「特級焼のり」や極上の「寿司海苔」、巻物やおにぎりに使いやすい「板のり」と専門店ならではの品揃え。磯の香り豊かなのりは料理人にも評判が高い。ロット注文も対応可能で、贈答用や慶弔の返礼品として重宝されている。
初代社長の高岡博次さんが「地元で手掛けた、できるだけ焼きたてのものを」とこだわり、ニクロム線の熱でのりの片面をあぶる「焼き機」を導入した。現在は長男の雅人さん、二男の勇人さんが後を継ぎ、「今は遠赤外線であぶる機械もあるが、それだと香りが変わってしまう」と、「焼き機」を小まめにメンテナンスしながら大切に使い、家族で力を合わせて昔ながらの味を守り続けている。
(ハコラク 2022年1月号掲載)
カクセン 髙岡商店
函館市若松町9‐22(朝市ひろば内)
☎0138‐51‐4434(本社)
6:30~12:00
不定休