陸上養殖アワビの魅力伝える
〝横綱の里〟の新名物
「やん衆番屋」は、1974年に和食料理店として創業し、14年ほど前から旅館も営む食事処。藤山正次店主は、福島町出身の元横綱・千代の山(11代九重親方)ゆかりの割烹料理店「花月」で10年ほど修業した料理人で、故郷で独立を果たすと、九重部屋や巡業中の力士にも愛されるスポットとなった。アットホームな雰囲気の店内には、現役時代の千代の富士や高見山の貴重なオフショット写真が飾られ、藤山店主が気さくに語る角界の裏話が聞けるのも魅力だ。
福島町では今年3月から特産品を使った新名物を官民一体となって発信。「アワビカレー」は、町内産の陸上養殖アワビ3個を使い、うち1個をフライにする共通ルールの下、地元の飲食店で各々特色あるカレーを提供している。「やん衆番屋」では、野菜がゴロゴロ入る田舎風カレーに、身が縮まないよう加熱を最小限に留めたやわらかなアワビをトッピング。さらに大きなカニ風味のフライを乗せ、アワビの貝殻を模した大皿に豪快に盛り付け。〝横綱の里〟にふさわしいインパクトある一皿を楽しませてくれる。
(ハコラク 2021年9月号掲載)
旅館・お食事処 やん衆番屋
福島町福島19
☎0139‐47‐2829
11:00~20:00
不定休
禁煙
P有り