一度食べたらクセになるガゴメコンブの粘りと
魚介の旨味が共演
国道278号線の海沿いに暖簾を掲げる「寿し処 山昇」は1987年に創業。どこまでも続く水平線や時折通る漁船の姿が見られる小上がりと、カウンターを備える。腕を振るうのはこの道50年の横山昇大将。親戚が営んでいた寿司店で15年ほど修業を積み、東京の神田でさらに磨いた確かな技術で多くの客をもてなしてきた。ネタの多くは「はこだて自由市場」から鮮度を保ったまま届けられる一級品ばかり。口の中でほろりとほぐれるシャリとネタとのバランスも絶妙で、地元客はもちろん観光客やビジネス客を魅了している。
特産品のガゴメコンブを活用して南茅部地区を盛り上げようと考案した「がごとろぶっかけ!海鮮バラちらしセット」は、4年ほど前に登場して以来、リピーター続出の看板メニュー。ガゴメコンブの粘りを利かせた特製ダシじょう油の豊かな風味が、サイコロ状に切って散らしたマグロ、アナゴ、サーモン、エビ、イクラなど、旬の魚の味を引き出して膨らませる。遠くからでも足を運んで食べたくなる逸品だ。
(ハコラク 2021年9月号掲載)
寿し処 山昇
函館市臼尻町730
☎0138‐25‐5515
11:30~14:00
16:00~20:00
日曜定休
禁煙
P有り