素材の良さが際立つ洗練されたパンと
のびのびと過ごす動物に癒やされる
田園風景を通り抜けると現れる「ビレッジベーカリー駒ヶ岳」は、市毛理さん、朋子さん夫妻が週末だけオープンするパンの店。国内外で腕を磨き、東京都内で数店舗パン店を経営していたが、開業10年の節目に「自由に何か新しいことに挑戦したい」と心機一転。栃木県で1年過ごしたのち北海道を巡り、食べ物のおいしさとのどかな景色が気に入り2017年に森町に移住した。農家だったという築70年以上の民家を、1年かけて自分たちで少しずつ手を入れて改装し、住居の一部を店舗にした。
仕込み作業は火曜から開始し、道産小麦と液体天然酵母を使い、パン生地を半日以上かけて低温でじっくり発酵。ドイツ製の石床オーブンで、外側はサクッと中はモチッとした食感に焼き上げる。店内に並ぶのは地元の食材も多数取り入れたキッシュやタルト、ケークサレ、ソフト系のパン、サンドイッチなど、多種多様に35種類ほど。理さんは「手を掛けて素材の良さを引き出した自慢のパンです。お気に入りのものを見つけてほしい」と自信を持ってすすめる。
(ハコラク 2021年8月号掲載)
ビレッジベーカリー 駒ヶ岳
森町駒ケ岳452
☎050‐6873‐3249
10:00~無くなり次第終了
金~日曜のみ営業
P有り