寿司職人が夫妻二人三脚で築く
お腹も心も満たす地域密着の和食処
赤松街道沿いに、今年8月オープンした「味処 酒処 一乃家」。昼は定食やそばをメインに、夜は居酒屋料理を幅広く振る舞い、酒を飲む人も飲まない人も楽しめる和食処として、広々とした店内が早くも連日満席のにぎわいを見せている。
居酒屋やそば店で腕を磨いてきた代表の小野寺一さんは、元々札幌で10年ほど修業を積んだ寿司職人。毎日仕入れる魚介の刺身をはじめ、職人技が光る自家製の締めサバなど、1貫から注文出来る握りが特に人気。終日味わえるそばメニューは、カツオ、サバ、戸井地区産のコンブをブレンドするダシが味の決め手。このダシを利かせた「かつ煮」や天つゆなど、まさにそば処を思わせる味が自慢だ。
この店のもう一つの強みが希少な日本酒や焼酎の豊富な品揃え。函館市内の老舗酒店に勤める小野寺さんの長男の協力で実現した価格設定は、「この銘柄がこの価格で飲めるの?」と客に驚かれることもしばしば。接客を担当する妻のるみ子さんは、「自宅でくつろぐようにゆっくりと飲めて、長く愛される店にしたい。手頃な価格と毎日食べても飽きのこない味で、気軽に通える憩いの場になれば」と語り、夫婦二人三脚で地域の人の声に耳を傾け、一人でも家族連れでも笑顔になれる空間を築いている。
(ハコラク 2020年11月号掲載)
味処 酒処 一乃家
函館市桔梗1‐4‐9
☎0138‐83‐7030
11:00~14:00
17:00~21:00
(各20分前L.O)
※しばらくは上記短縮時間で営業中
不定休 禁煙 P有り