旅の締めくくりは海の幸と夕焼けに染まる海岸線
函館へ戻る前の腹ごしらえに「温泉ホテルきたひやま」併設の「レストランまこまない」へ。旬の魚介、上質なブランド豚肉の若松ポークマン、野菜や米など町が誇る特産品を副料理長らがひと手間かけて調理し、ランチや酒の肴、一品料理など、バラエティー豊かなメニューを振る舞っている。瀬棚湾から水揚げされたばかりの新鮮なヒラメの刺身を使った「平目漬丼」は、当初はランチのみのメニューだったが、客からの要望を受けて常時提供するようになった人気の一品。しょう油ベースの合わせダレにくぐらせたヒラメは甘さが際立ち、コリコリとしたエンガワはかむほどに旨みが口の中に広がっていく。
「鷹ノ巣岬」から「弁天岬」「ふとろ海水浴場」を経由し道道740号線沿いの海岸線を通って帰路に就くと、水平線に沈み行く太陽が一帯をあたたかなオレンジ色に染め上げる夕暮れ時に差し掛かる。岸から太陽に向けて伸びる光の帯が波の動きに合わせて海面に揺らめき、経過する時間とともに趣を変える神秘的な光景は、ドライブの締めくくりにふさわしい。
(ハコラク 2019年8月号掲載)
レストランまこまない
せたな町北桧山区徳島4‐16 温泉ホテルきたひやま
☎0137‐84‐4120
11:00~14:30、17:00~21:00
(各30分前L.O)
無休 禁煙 P有り