浴槽の中で地域色豊かな味に癒される
再び海岸線を走ること約20分。JR八雲駅のある街中に入り、甘味を求めて「地場産レストランSENTŌ」へ。ここは20年ほど前まで銭湯だった場所。湯処としての役目は終えたが、銭湯ならではのコミュニケーション文化を残そうと、大正時代からある建物の風情を生かしたままリノベーション。昨年、町内外から人々が集える〝現代版SENTŌ〟として、ゲストハウスを併設するレストランへと生まれ変わった。天井が高い店内には銭湯時代の下駄箱や蛇口が残され、タイル張りの浴槽にあるちゃぶ台でくつろげば、まるで湯に浸かっているような不思議な気分に。北海道酪農発祥地で創業100年を超える元山牧場の牛乳や白い黄身が特徴的な松永農場の遊楽卵など、農業・漁業・酪農が盛んなこの土地ならではの食材をたっぷりと詰め込んだ料理やスイーツは地元の人にも親しまれ、不定期でパンケーキイベントなども開催。非日常な空間で地域の味を楽しんでいると、自然に八雲町の魅力を感じられるユニークな場所だ。
(ハコラク 2019年8月号掲載)
地場産RESTAURANT SENTŌ
八雲町末広町30 ☎0137‐66‐5526
11:00~16:00(ランチは14:00まで)
土・日曜、祝日定休
禁煙 P有り
クレジットカード利用可