予約制の有機農園で未知の味を訪ねる
駒ケ岳を横目に国道5号線を進み、「道の駅 YOU・遊・もり」の展望ラウンジでひと休み。噴火湾をのんびりと眺めたら、さらに海岸線を30分ほど走り、道道573号線に入った先で「八雲山水自然農園」の小屋を見つける。海、川、山が凝縮された自然を持つ八雲の土地で、5年前から大林誠さんとハン・フェイティンさん夫妻が営む農園では、100を超える品種を有機栽培。自家採種や実験的栽培にも取り組み、多様な植物、虫、微生物が集まる森のような環境を畑で再現することで、生命力ある作物を育てている。「食べることは生きること。実際に畑を見て、生産者と会い、その日の食卓を実り多いものにして欲しい」と大林さん。珍しい品種も知ってもらおうと野菜の販売はおまかせセットのみ。このほかオーガニックトマト100%のジュースや1年がかりで作る発酵黒ニンニク、伝統製法の調味料なども用意。真心詰まったとびきりの味を目掛けて足を延ばしたい。直売所は予約者限定開放のため、訪問時は必ず問い合わせを。
(ハコラク 2019年8月号掲載)
八雲山水自然農園
八雲町野田生714-2
☎090‐6440‐1170
※直売は予約制
不定休(6~10月頃までの営業)
P有り