海産問屋直営ならではの地場魚介と酒を個室で
「北斗房」は、カニと海産物の卸問屋「三矢水産」が直営する海鮮料理専門店。２０２２年、全席個室にリニューアルした店内は、函館朝市で人気の本店「海光房」の大型生けすを備える開放的な雰囲気とはガラリと変え、江戸時代の画家・伊藤若冲の花鳥画を全面に配した掘りごたつ席やテーブル席が並ぶ気品ある空間に。会食から家族の団らん、カップルのディナーまで、ゆっくり落ち着ける大人の時間を届けている。
土鍋でグツグツと煮立ち、濃厚なカニダシの香りと共に登場する「元祖こだわり蟹スープ」は、海光房の開業時から提供する看板メニュー。仕入れにより変わる新鮮ネタを揃える「刺身盛り合わせ」は、津軽海峡で水揚げされた本マグロを一本丸ごと仕入れてさばくのが自慢で、海産物に合うように自社開発したガゴメ昆布入りしょう油と提供するこだわりぶり。千歳市産のハスカップジャムの酸味と甘みがアクセントの「北海道ハスカップソースサラダ」は見た目にも華やか。函館生まれの日本酒「五稜」や熊石地区の海洋深層水の塩を使う青色の「函館塩レモンサワー」など、地域色豊かな一杯を片手に楽しいひとときを過ごしたい。
（ハコラク ２０２５年３月号掲載）
函館海鮮料理 北斗房
函館市豊川町１３‐４
☎０１３８‐２４‐０１３８
１７：００～２３：００（２２：００Ｌ．Ｏ）
不定休
喫煙専用室有り
P有り
キャッシュレス決済利用可
西部地区 おいしい酒場へ⑩／函館海鮮料理 北斗房
「北海道ハスカップソースサラダ」は１，３２０円。近海産のタラバガニを丸ごと使ったダシとほぐし身がたっぷりの「元祖こだわり蟹スープ」（３，７６６円〜）。この日の「刺身盛り合わせ」（２人前３，６９２円〜）は、ボタンエビやシマアジなど８種類が登場した。
一面ガラス張りの個室は、ベイエリアのシンボルともいえる函館山とライトアップされた赤レンガ倉庫の景色を独り占め。地元の人が道外の人を連れてくることも多いという。
店の外にある生けすには毛ガニやタラバガニがぎっしり。生けすの中から好きなカニを選び、刺身や炭火焼きで注文することができる。
東京の銀座や恵比寿で和食一筋に腕を磨いてきた土井一浩料理長。刺身は味が引き立つよう、ネタごとに厚みや大きさを変えている。
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