ビリヤードや音楽を誰もが気軽に楽しめる場に
「ライオンのサム」は、２０２１年にオープンしたビリヤード店。高橋達店主は、20代から通っていた市内のビリヤード店の閉店を受け、残されたビリヤード台を生かそうと開業を決意。かつて市内３カ所でバーを経営していた経験から、「おいしいお酒やコーヒーを楽しみ、良い音楽を聴きながら、やりたい人はビリヤードをプレーする。それぞれが多目的に過ごせる空間になれば」と、広々とした空間を生かしてライブイベントも開催。函館出身の兄弟バンド「ＹＯＳＨＩＭＵＲＡ４」のライブでは90人以上の観客が詰め掛けた。
「つまみがおいしいとお酒が進むからね」と、一品一品にこだわるフードは、駒場町の手づくりハム・ソーセージの専門店ノイ・フランクの「ウインナー」や素材の旨みと塩気が生きる「生ハムとチーズのトルティーヤ」が人気。定番の「ザージャン麺」は、高橋店主が日本語教師として13年間過ごした中国南西部で出合った味で、国産１００％の豚挽肉にタケノコやシイタケを合わせ、ニンニクとショウガを利かせたピリ辛スパイシーなミートソースが、ビールと相性抜群だ。
（ハコラク ２０２５年３月号掲載）
ＢＡＲと喫茶とビリヤード
ライオンのサム
函館市末広町１２‐８ 航路/ｋｏｈｒｏ２Ｆ
☎０９０‐３８３７‐６１４３
１５：００～２３：００
※金・土曜は１１：００～２４：００
日曜は１１：００～２３：００
月曜定休
禁煙 Ｐ有り
西部地区 おいしい酒場へ⑧／ライオンのサム
「ウインナー」（２本１，１００円）は、２種類の味を組み合わせて提供。「生ハムとチーズのトルティーヤ」（５００円）は、手軽な食べやすさも魅力。「ザージャン麺」は８００円。「サッポロクラシック」（中瓶７５０円）のほか、ウイスキーやワイン、ウォッカも用意する。
「ビリヤードはフォームさえ身に付けば年齢に関係なく楽しめる生涯スポーツ」と高橋店主。ポケットの無いキャロム競技用のビリヤード台は函館に１台しかないという。ビリヤードの利用は１時間６００円。
店内に並ぶＬＰレコードは、ジャズやロックを中心に１，５００枚ほど。店名の由来となった登場人物が描かれた１９７２年の映画「ラスト・ショー」のポスターも飾られている。
６席のカウンターは奥行きの広い半月型の天板で、高橋店主と心地よい距離感でゆっくり会話を楽しめる。地元商店手作りのクッキーやアイスもあり、オリジナルブレンドコーヒーのみの注文もできる。
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