職人らに受け継がれる3種類の牡丹種そば
上磯峠下線沿いの大きなログハウスに暖簾を掲げる「本格手打そば工房 蕎麦小屋」。1998年、大のそば好きだった川口潤一さんが脱サラし、こだわりを詰め込んで立ち上げた一軒で、2017年に川口さんが急逝した後も、妻の洋子さんが店主となり、職人らに製法を伝えながら味を守ってきた。
ここで味わえるのは、空知管内浦臼町の契約農家から仕入れる牡丹種のそば粉で打つ二八。一番粉と二番粉をブレンドした「オリジナル」を基本に、数量限定の「更科」と全粒粉を使う「挽ぐるみ」の3種類を用意し、どのそばにも合うよう3種類のカツオ節でダシを取るつゆとともに、開業時の製法をそのままに引き継ぐ。春は行者ニンニク、夏はジュンサイや沼エビ、秋は厚沢部町のゴボウと、季節の天ぷらを毎年楽しみにするファンも多い。「今日まで続けてこられたのは毎週のように通って下さるリピーターさんや、友達や家族を連れて味を広げてくれたお客さまたちのおかげ。人に恵まれました」と川口店主。大野平野を眺めながら堪能できるこのそばが、多くの人の大切な味となっている。
(ハコラク 2024年10月号掲載)
本格手打そば工房 蕎麦小屋
七飯町仁山433‐4
☎0138‐65‐2505
11:00~15:00L.O
※そばが無くなり次第終了
木・第2水曜定休
禁煙 P有り