肉のプロの味を七輪焼きで
舌の肥えた地元民が集う一軒
「成吉思汗 万代や」は、〝ゆうちゃん〟と呼ばれ親しまれる池田雄治店主を囲むように、カウンター席が円形に並び、七輪でジンギスカンを楽しむ年齢も性別もさまざまな人たちで大いに賑わう。「ここはいつも笑いがいっぱいで、知らない人とも自然とワイワイ語り合えるのはゆうちゃんの人柄のおかげ。来るたびに時間を忘れてパワーをもらえる」と常連客は口々に語る。
池田店主は大手食肉メーカーに25年間勤めていた肉のプロフェッショナル。昔ながらの「丸ラム」や定番の「生ラム肩ロース」、羊一頭から２本しか取れないヒレ肉「ラムテンダーロイン」や独特の歯応えがある「ラムタン塩」などの珍しい部位まで、上質な肉を厳選して仕入れ。余分な部分を取り除く肉の整形やカットを丁寧に施すのが味の秘訣という。「地元の方は自分以上にジンギスカンにこだわりがあると思っているので、とにかく良いものを出したくて」。納得いく肉が手に入らないと店を休むほど徹底して味を守り、来た人に喜んでもらおうと目を配る店主の心意気が、リピーターが後を絶たないゆえんだろう。
（ハコラク ２０２４年４月号掲載）
成吉思汗 万代や
函館市本通２‐１３‐２６
☎０１３８‐３１‐３２３３
１７：３０～２２：００
（２１：３０Ｌ．Ｏ）
水曜定休
禁煙 P有り
キャッシュレス決済利用可
ジン、ジン、ジンギスカン④／万代や
スリットの入ったジンギスカン鍋を乗せる七輪には、駒ケ岳の木炭を使用。肉の表面を炭火で炙って提供する「生ラムたたき」（１，２８０円）も人気。
「丸ラム（冷凍）」（９００円）や「生ラム肩ロース」（９５０円）は、初回注文時のみ焼き野菜をセットで提供する。
常連客に店の魅力を尋ねると、「初めて会う人とも楽しく会話できるのは大将の持ち味」「肉のおいしさが全然違う。一回来たら絶対また来たくなるよ」と次々に教えてくれた。
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