ハーブを利かせた大人の味
進化し続けるナポリ風ピザ
２０１０年に万代町でカフェバーとしてオープンし、18年にトラットリアとして移転リニューアルした「クアトロ」。函館市内のスペイン料理店で修業し独立開業した川村雅樹店主が腕を振るい、ピザやパスタを中心に、酒に合うアラカルトなどを提供している。
「ピザは追求するほど完成が見えなくなる奥深い世界」と川村店主が独学で研究し、工夫を重ねてたどり着いたのは、冷蔵庫で１日休ませた発酵種をミキサーにかけ、再度こねた後に４時間ほど常温で寝かせて発酵、熟成させる製法。２回に分けてこねることでグルテンが安定し、生地にうまく層ができるという。ピザは４５０℃まで熱したガス窯で１分半かけて焼き上げる、表面はカリッと中はふっくらとしたナポリ風。甘味の強いイタリア産ホールトマトを使ったソースの「マルゲリータ」、４種類のチーズを豪華に配置した「クアトロフォルマッジ」など、シンプルゆえに誤魔化しの効かないメニューは、具材の旨味をくっきりと描き出しながら、道産小麦の豊かな風味と調和する。
（ハコラク ２０２４年２月号掲載）
トラットリア クアトロ
函館市本通２‐３‐２１
☎０１３８-７６-０１７９
１１：３０～１４：００
１８：００～２２：００
（各３０分前Ｌ．Ｏ）
日曜定休 禁煙
Ｐ有り
キャッシュレス決済利用可
この冬、ピザ三昧④／クアトロ
店の顔ともいえる「マルゲリータ」（約２５㎝・１，４００円）はバジル、ほろ苦いオレガノがアクセントになった大人な味。ランチのピザはいずれもサラダ・ドリンク付き。
クリーミーなドルチェタイプのゴルゴンゾーラを主役にバランスを整えた「クアトロフォルマッジ」（約２５㎝・２，０５０円）。好相性のハチミツを掛けるのもおすすめ。
野菜の一部は自家栽培で「季節によっては採れたての旬野菜を主役にした限定メニューが登場することもありますよ」と川村店主。
ソースも生地も、新しい技法を取り入れ進化を続けている。ピザはテイクアウトも可能。
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