代々受け継がれてきた町の銘菓
「ゆり最中本舗 富貴堂」が看板に掲げる「ゆり最中」は、乙部町産のゆり根１００％であんを炊く伝統の銘菓。収穫までに約３年の月日がかかる高級食材のゆり根を、低温保存で２年間熟成させることで、素材の甘みと優しい風味を際立たせ、キメ細かく滑らかな舌触りのあんに仕上げるのがこだわりだ。３代目の伊藤智明代表は、自慢のゆり根あんをパイ生地に合わせて甘さを抑えて焼き上げる「百合根のパイ」と黒千石大豆の粒立つ食感が楽しめる「幻の黒千石大豆もなか」を新たに生み出し、「販路を広げていつか全国の人にも食べてもらえたら」と語る。
（ハコラク ２０２３年５月号掲載）
ゆり最中本舗 富貴堂
乙部町緑町１３１
☎０１３９‐６２‐２０２４
８：００～１８：３０
日曜定休
道南 逸品探しの旅 ２０２３⑭／乙部町 富貴堂
１９９４年に全国菓子博覧会で大賞を受賞した「ゆり最中」は、１個１８３円。軽い口当たりの「百合根のパイ」（１個２００円）は、ゆり根あんの優しい甘みとパイ生地が好相性。
「幻の黒千石大豆もなか」（１個１８０円）は、黒千石大豆の持つ香ばしさがあんの甘みを引き立てる。
伊藤智明さん
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