函館市と函館山ロープウェイは1日~10月8日、函館山での夜景鑑賞時の混雑解消を目的とした企画「ゆったり夜景とヨルメグリ」を行っている。夜景鑑賞前に西部地区のライトアップ施設を巡る街歩きと、鑑賞後に函館山の麓のカフェ・バーでお得なサービスが受けられる内容で、今年度から本格実施する。
昨年は実証実験として8~9月の2カ月間実施し、利用者の満足度が高かったため、今年は4カ月強に拡大した。函館山ロープウェイや山頂展望台は午後7時~同8時に観光客が集中し、ロープウエーに下車待ち時間が発生したり、山頂部が大混雑したりして市観光の課題だ。夜景観光をめぐっては「鑑賞前に時間をつぶす場所がない」「鑑賞後に行く所がない」などの声が上がっており、利用時間帯を分散化し、地元飲食店の利用促進を図る狙いもある。
街歩きは、同8時に市地域交流まちづくりセンターに集合し、同9時に函館山ロープウェイ山麓駅で解散する流れ。函館の街歩きガイドの説明を受け、旧イギリス領事館や元町公園、旧函館区公会堂などを巡る。料金は、昨年は試験期間のため無料だったが、今年は期間を通じ一人1000円(中学生以下は無料)。希望者は当日午後5時までにウェブで申し込む。
カフェ・バー巡りは同8時以降に利用した函館山ロープウェイのチケットを提示すると、西部地区の5店舗で会計時の割引やクラフトビール1杯サービスなどの特典がある。
また、利用者でアンケートに答えると、抽選で10人に函館の特産品をプレゼントする。
市観光部コンテンツ開発担当は「4月のロープウエー乗車人数はクルーズ船寄港が22隻と多かったこともあって前年同期を上回り、引き続き混雑が見受けられる。混雑のピークを避け、快適に夜景を楽しんでほしい」としている。なお、市は混雑緩和に向け函館山混雑状況配信システムも運用している。
問い合わせは同課(0138・21・3479)へ。(山崎大和)