1日に解禁された道南スルメイカ漁は、漁獲がほぼなかったため、同日夜、函館から初出漁した全11隻が引き返した。このため、2日朝に予定していた市水産物地方卸売市場での初競りは見送りになった。初出漁での初競り中止は史上初めてという。
函館魚市場によると、函館市漁協所属10隻、銭亀沢漁協所属の1隻の計11隻が青森県・小泊沖の漁場を目指して初出漁。しかし、スルメイカの漁獲がほとんどなく、午後7時~同8時には全漁船が漁港に戻った。同社は「初漁は数匹単位で、市場に出荷する量がなかった」とする。
2日も函館漁港から出漁した漁船はなく、初競りの実施日は未定。同社は「今週いっぱいは不漁に加え、海の状態も良くないので漁を休むのではないか。青森の現地の漁船の漁獲情報を聞きながら判断することになる」としている。(山崎大和)