何事にも全力で対応
自社製品も開発し 道産ブランドを全国へ
「弘成」は、“いいものを安く”をモットーに、バイヤーが厳選する北海道生まれの商品を地元や全国に届ける海産物卸会社。事務所兼加工場に併設する直売所では、イクラ、ウニ、サケ、松前漬けなどを少量から小売りし、生けすに活毛ガニがいる時期も。地方発送では商品と持ち込み荷物の同梱など、地域の人の要望に細やかに対応し、信頼を獲得してきた。
札幌市の海産物卸会社で3年ほど経験を積んだ後藤康弘社長は、2012年に故郷・函館で独立。自身の目利きと札幌で築いたつながりを生かし、海産物の卸しはもちろん、店頭での小売りや通信販売で販路を開拓しようと奮闘。15年頃から自社製品の開発に取り組み、かつて森町に住んでいた祖父が家で漬けていたイクラの味をヒントに、試行錯誤を重ねて「いくら醤油漬け」を発売。秋鮭から取れる生筋子を、トビウオ、根昆布、カツオの3種類のダシをブレンドした特製しょう油ダレで仕込むこだわりのイクラが、今では1番人気の商品に成長した。後にミョウバンを使わず生ウニの獲れたての味や形を守る塩水ウニも開発し、マグカップ型の瓶詰め容器を導入するなどパッケージも工夫。土産品や函館市のふるさと納税品としても注目を集めている。「何事もめげずにまずやってみて、意地とプライドを持ってやり遂げる。この積み重ねが仕事につながった。ほかでは断られるようなこともできるだけやりたいと思っているので、気軽にご相談ください」。 購入者の“おいしかった”を糧に日々邁進している。
(ハコラク 2025年2月号掲載)
株式会社 弘成
函館市旭町7‐6 福尾ビル1F
☎0138‐83‐7279
9:00~17:00
日曜・祝日定休
P有り
クレジットカード利用可