生活の中にコーヒーを」
特別にしたくない〝特別な一杯〟を注ぐ
道南いさりび鉄道線七重浜駅近くに佇む「豆宝堂」の藤田寛之店主がコーヒーに魅せられたのは14歳の時。教師との雑談から興味を持ち、函館市内の自家焙煎コーヒー店へ通い詰め実践で技術を学んだ。東京や神奈川のカフェでも腕を磨き、12年前に現在の場所で豆の販売からスタート。当時は店先にベンチを置き、焙煎の香りに誘われて来る人に、岡持ちの中に用意していたドリップ道具一式を使ってコーヒーを淹れ、紙コップで提供していたという。
使う豆は「コスタリカ」「クレオパトラ」と主に中南米産。仕入れた中から欠けたものなど取り除き、丁寧に3回チェック。手回しロースターを使い、じっくり弱火で水分を抜いた後、強火で深煎りに仕上げる。藤田店主は「自分にとってコーヒーは息をするように、日常に当たり前のようにあるもの」と語り、師匠と仰ぐ人たちから教わった技術に、自分のテイストをどう組み込んでいくか、挑戦し続けている。
(ハコラク 2022年 2月号掲載)
自家焙煎珈琲 豆宝堂
北斗市七重浜2‐33‐49
☎0138‐87‐1921
14:00~24:00
月曜定休
喫煙可 P有り
キャッシュレス決済利用可