野菜の魅力を多角的に追及した料理が
新鮮な驚きと喜びを連れてくる
オーク材の一枚板が印象的なカウンターと、ゆったりとした個室を備えた〝大人の隠れ家〟ムードが漂う創作フレンチレストラン「レラ」は昨年12月に開店。大きな窓から見える公園のアカマツが季節によって印象を変え、優雅な空間に彩りを添える。
東京などでフランス料理を中心に腕を磨いた須藤哲平オーナーシェフが提供するのは旬の野菜を主役に据えたコースメニュー。「野菜をまず生でかんでみて甘さや苦み、香り、土の風味といった素材のポテンシャルを舌で確認してから、どう魅力を引き出すのか、どの調理法が良いのかを探る」のだと話す。この日は「八雲山水自然農園」から取り寄せたニンジン、北斗市のおぐにビーフ、市場に足を運んで選び抜いたアナゴなどを使用。メニューに記載されるのは食材の名前のみ。高まる期待の中、登場するのは深い赤紫色のビーツや、鮮やかな黄色のひまわりの花びらなど、自然界にあふれる色があしらわれた美しい料理の数々。「小さな店だからこそ出来るこだわりを込め、お客様はもちろん生産者の方々も喜ぶような価値のある料理を提供していきたい」。須藤さんが繰り出す一皿を、香り高い欧州産ワインと一緒にじっくりと味わいたい。
(ハコラク 2020年11月号掲載)
Lela
函館市五稜郭町25‐12
☎0138‐85‐8131
18:00~21:30
(ランチは木・金・土曜のみ
11:30~14:00)
※完全予約制
不定休 禁煙
P有り
クレジットカード利用可