七飯の水と幌加内産そば
日々勉強し愛される味に
JR七飯駅前の「ダイニングBASSO」は、一見すると喫茶店と見まがうたたずまいだが、店内に入ると壁にのし棒が並ぶそば打ちスペースに出迎えられる。ここで毎朝打ちたてのそばを用意する高橋留美子店主は、上川管内幌加内町の「新そば祭り」に通ううち、そばに魅せられ、好きが高じて2019年に店をオープン。横津岳を有する七飯町の水を使って腕を振るっている。
味と喉越しを追及して試行錯誤を重ねるそばは、石臼挽きの幌加内町産そば粉と厳選した中力粉を合わせた二八。ダシは深みが出るよう鹿児島県指宿市山川産カツオの枯節を厚削りで使い、かえしは1カ月かめで寝かせてまろみを出してから調和の取れたつゆに仕上げる。日々苦心しながら工夫を続けているが、「経験を積むほどに見えるものが増え、毎日が勉強。これからもお客様に喜ばれ、また食べたいと思われるそばにしていきたい」と調理から接客まで一人でこなしつつ、忙しい時でも来店客一人ひとりに気さくに声をかける高橋店主。和やかで明るい雰囲気の中味わえるこだわりのそばが、地域の人の心を掴んでいる。
(ハコラク 2024年10月号掲載)
ダイニング BASSO
七飯町本町3‐18‐26
☎0138‐65‐2040
11:00~15:00
※そばが無くなり次第終了
木・日曜定休
禁煙 P有り
キャッシュレス決済利用可