肉屋ならではの焼き鳥と
限定特価の精肉でふじたの味を発信
「とりきち」は、１９９５年創業の精肉店「肉のふじた」が直営する焼き鳥の移動販売車。業務用の食肉卸しや小売りで、年間何十万本という焼き鳥を手刺しで仕込み販売してきたが、コロナ禍で主力事業だった露店への卸しが激減。家業を継ごうと帰郷した３代目の藤田千輝さんを中心に、キッチンカーの営業に乗り出した。
１番人気の「豚ねぎま」、縁まで香ばしい「鶏かわ」、地鶏、道産牛ステーキなどの焼き鳥は、精肉店として上質な肉を厳選するのはもちろん、函館産の真昆布、ダルス、ガゴメ昆布から生まれた濃縮液体昆布ダシ「極ＵＭＡＭＩ美人」を隠し味に加え、継ぎ足しながらコクを深める自家製タレが味の秘訣。さらに、Ａ４ランクをメインに用意する「黒毛和牛うす切落し」や創業時代のみそダレレシピを受け継ぐ「コロコロぶた味噌カルビ」など、〝お家でワンコイン調理〟シリーズとして、２００ｇ５００円で限定販売する真空冷凍精肉も人気で、出店を重ねるごとに、新たなファンを増やしている。
（ハコラク ２０２３年７月号掲載）
主な出店場所
函館市北美原「肉のふじた」駐車場
函館市浅野町「菅原組」（毎月第１火曜）
函館市湯川町「湯川寺」（毎月第１木曜）
ほか、道南のイベント会場など
肉のふじた ｔoｒｉｋｉｃｈｉ
☎０１３８‐４７‐４４２４
絶品キッチンカーグルメ⑨／焼き鳥 ｔｏｒｉｋｉｃｈｉ
焼き鳥を焼き台で炙りはじめると、肉から滴る脂に炎が上がり、食欲そそる香りが漂ってくる。串の根元まで均一に焼き上げるには、肉の刺し方にも技が必要という。
「豚ねぎま小」「鶏もも」「鶏かわ」（各１本１４０円）などの焼き鳥は、１０本以上の注文で１本１２０円に。しっとりやわらかな「北海道牛ステーキ串」（１本４００円）の味付けは専用のステーキソースか岩塩が選べる。
「外に出ることでお客様との距離が縮まり、新しい出会いもあった。いつか焼き鳥のキッチンカーといえば“とりきち”と言われるようになれたら」と藤田さん。
２０２１年１１月に始動した「とりきち」のキッチンカー。「肉のふじた」の営業終了後、店の駐車場に出店する日も多い。
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