函館バス(森健二社長)は、4月1日のダイヤ改正に合わせ、路線バスの系統番号を全面的に変更する。函館市内・近郊の路線は2桁の番号を割り当てるなど法則性を持たせ、行き先を分かりやすくする。また、車両前面上部の行き先表示の表記も改善する。
現行のバス路線は市街地が71系統、郊外が55系統あるが、2001~03年に市営バスの移管を受けた際に番号をそのまま引き継いだため、▽番号に法則性がなく行き先の判別が難しい▽1桁から3桁の番号が混在している▽番号のないバスがある▽往路と復路で番号の違う路線がある―などの課題があった。
今回の変更では、市内・近郊路線を9方面に分け、10番台を上磯方面、20番台を大野方面、30番台を七飯方面、40番台を亀田本町方面、50番台を赤川方面、60番台を鍛治方面、70番台を花園方面、80番台を深堀方面、90番台を根崎方面と、西側から順に番号を割り当てる。
郊外路線は3桁とし、200番台を鹿部方面、300番台を森・砂原方面、400番台を知内方面、500番台を松前方面、600番台を江差方面、700番台を北桧山方面とする。このほか、「函館山」「元町ベイエリア周遊号」「五稜郭タワーシャトル」「湯の川温泉ライナー」などの観光客の利用が多い路線には、覚えやすい1桁の番号を充てる。
併せて、車両前面上部の行き先表示(LED)のレイアウトも変更する。系統番号はバスが並んでも歩道から見やすいよう右側に表示するほか、主な経由地を上部に、行き先の英語表記を下部に記載する。
同社は「路線バスに乗り慣れていない人でも目的地に向かうバスを探しやすいように見直した。今後は市民の皆さまに向けた周知、広報に力を入れていきたい」としている。(金子真人)