函館ベイエリアの赤レンガ倉庫群の一角にあるホテル「NIPPONIA HOTEL 函館 港町」(楠山琴乃支配人)は、ガゴメコンブをスパ・セラピーや食、入浴に活用した宿泊者限定のリトリートプランを始めた。観光名所を歩いた後、ガゴメの美容・健康効果でリフレッシュしてもらうプラン。楠山支配人(29)は「ガゴメコンブを活用した新しい旅の価値観を感じてほしい」と話す。
同ホテルは、バリューマネジメント(東京)が運営。かつて赤レンガの昆布倉庫として使われていた建物を改修して、全9室の宿泊施設として再生した。
4月17日からスタートした同プランの名称は「心と体をととのえるGAGO SPA体験付き海のミネラルが満ちる、至福のリラクゼーションを」。
函館名産のガゴメコンブに着目したプランで、宿泊者は、提携する近隣のスパ「PUAMANA HAKODATE」(大手町6)で海洋ミネラルを活用した、ガゴメのスパ・セラピーを体験。ホテル滞在中は朝食で、ガゴメを使用したスープが提供されるほか、ガゴメ入りの湯に浸かる入浴体験もできる。
リトリートプランは、忙しく過ごす日常生活から一時的に離れ、仕事や人間関係で疲れた心身をリフレッシュして、自分と向き合う時間を過ごす旅をしてもらおうというもの。リフレッシュ目的で函館を訪れる観光客も増えているという。
楠山支配人は「ガゴメコンブは食べるイメージが強いが、別の視点から捉え直したプラン。癒やしの魅力を伝えたい」と話す。
プランの販売期間は通年で、スパ・セラピーなどを入れて販売価格は主要価格で、1室2名利用で、1人1泊2食付き5万7528円(税・サービス料込み)。申し込みは同ホテルのホームページから。問い合わせは午前11時から午後8時の間に(0120・210・289)へ。(加納洋人)