【福島】岩部クルーズを運営する福島町まちづくり工房(平野松寿代表理事)は1日、悪天候の影響で遅れていたクルーズ運行を開始した。晴天に恵まれた中、乗船客が風光明媚(めいび)な風景を満喫した。
午前9時からの今年度の第1便は、10人の客を乗せて岩部漁港を出航、岩部海岸」や通称「青の洞窟」を周遊した。途中イルカの群れが姿を見せると、乗客から歓声が上がった。函館から家族で乗船した吉田章子さん(80)は「いろいろな形の岩やイルカも見ることができ、楽しかった」と満足げに話した。
町は、クルーズ乗船客へのプレゼント企画「GOTOエラベル」も同時に開始。6月30日までの乗船を対象に、3000円分の特産品セットや町内の飲食店で利用できる食事券など5つのサービスの中から1つを選べる。この日、笑顔で戻る乗船客を出迎えた鳴海清春町長は「今後も観光資源を磨きながら、ツールを増やすことで町内に長く滞在するきっかけを作りたい」と期待を寄せた。
今年の岩部クルーズは午前9時、10時45分、12時45分から、1日3便を運航し、乗船時間は75分。料金は大人3000円、小学生以下1500円。前日までの予約が必要。(佐藤由紀彦)