函館市と青森県弘前市の周遊観光や誘客の促進を相互に図る「ひろはこ春の観光キャンペーン」(実行委主催)が、12日から5月31日まで両市で行われる。仮想アイドル「初音ミク」から派生したキャラクター「桜ミク」を使った特別ポスターやフォトスポットパネルの展示など多彩な企画で盛り上げる。函館市では新たに9飲食店と連携した企画も実施する。
サクラの名所がある両市に観光客を一層呼び込むため開花時期に合わせて展開し今年で3回目。春は「桜ミク」、冬は「雪ミク」のキャラクターを用いてキャンペーンを行っている。
今季のメインデザインは函館版が五稜郭公園、弘前版が弘前公園西濠の夜桜を舞台とし、オリジナル描き下ろしイラストを採用した。2市の観光施設やホテル、商店街などで華やかなポスターを見ることができる。フォトスポットパネルは金森赤レンガ倉庫、JR弘前駅自由通路に設置する。
このほか、観光スポットで桜ミク音声の歓迎アナウンスの放送、スマートフォンでキャラクターと一緒に写真撮影できるAR(拡張現実)企画、周遊を楽しむデジタルチェックインラリーもあり、桜ミクを通じた幅広いまちの巡り方が盛りだくさんとなっている。
飲食店コラボは、五島軒カフェテラス「Brunet&Elizabeth」(末広町)、re di ROMA plus函館(同)、Specialty Coffee COCORO(同)、函館千秋庵総本家宝来町本店、Flower Picnic Cafe(元町)、茶房菊泉(同)、Cafe Rob 函館五稜郭店(本町)、ロクテンハチ(同)、お米to大豆まる屋(宮前町)が参加。桜にちなんだスイーツやドリンクメニューを提供し、対象メニューを注文すると、オリジナルコースターをプレゼントする。
市の観光推進課は「今回は函館限定で飲食店の周遊も企画した。ミクファンの人も観光客も市民も楽しめる。サクラも見ながら、いろいろなところを周り楽しんでほしい」とPRしている。(竹田 亘)