函館国際観光コンベンション協会(森健二会長)は、自然やアウトドア体験を通じてリフレッシュし、心身の健康を整える旅行形態「ウェルネスツーリズム」の函館での推進に向け、新たなデジタルチケット商品「函館で御護摩修行とホテル朝食ブッフェを体験するウェルネスな朝活観光」を発売した。寺院での護摩行と朝食バイキングを組み合わせ、精神と食欲を満たしてもらう趣向だ。
新型コロナウイルス禍以降の健康志向の高まりを踏まえ、同協会では2023年から「函館西部地区ウェルネスツーリズム」を提案。これまでにレンタサイクルで歴史的な街並みを巡るコースや、函館山登山を通じ自然に触れるコースなど4種類を開発しており、昨年はレンタサイクルと谷地頭温泉での入浴などが楽しめる「ウェルネスパスポート」を販売した。
新たなプランとして、朝早く起きて時間を有効活用する「朝活」に着目。全国8カ所にある成田山新勝寺の別院の一つ、成田山函館別院函館寺(かんかんじ)(松風町15)に午前6時45分に集合し、同7時から燃え盛る炎の前で祈りをささげる護摩行を体験。参加者は成就したい願いを「護摩木」に書き入れ、当日の修行でたき上げ、約30分間諸願成就を祈願する。厳かな空間で日常のストレスや悩みをリセットした後はプレミアホテルキャビンプレジデント函館(若松町14)に移動し、地元食材をふんだんに使った朝食バイキングを楽しめる。
通年実施し、料金は大人1人(中学生以上)4800円、小学生3550円。今月28日までに申し込み、3月10日までに利用する場合は、大人、小学生とも1000円割引となる。同協会は「朝の時間を有効に使って、その後の函館観光を楽しんでほしい」と利用を呼び掛けている。申し込みは同協会ホームページから=二次元コード参照。問い合わせは同協会(0138・27・3535)へ。(千葉卓陽)