国の特別史跡五稜郭跡を来訪したことを記念するオリジナルの「御城印(ごじょういん)帳」が完成し、15日から数量限定で販売している。箱館奉行所(指定管理者・名美興業)の土産品として、昨年3月下旬から扱う「御城印」は1年間で2万1000枚を売るヒット商品で、旅の記念としてさらなる人気を集めそうだ。
御城印は約30年前に松本城(長野県松本市)が販売したのが最初とされ、全国各地の城(城跡)が取り扱っている。寺社を参拝したことを記す「御朱印」にならって、近年「御-印」の収集が観光地を中心に広がっている。
昨年3月下旬に「特別史跡 五稜郭跡」と書かれた御城印の取り扱いを始めた。箱館奉行所スタッフの松代光平さんは「問い合わせが増えて発売した御城印は予想以上のペースで売れて、収集されている方が多いと感じている。御城印帳への要望も多く寄せられ、企画した」とする。
表装はアカマツの葉や野田サトルさんによる人気漫画「ゴールデンカムイ」にあやかって、濃緑地に金糸を織り込み、五稜郭や奉行所の形、徳川家の家紋などをあしらい、特別感ある和とじの仕様。御城印帳、御城印の文字はともに函館の書家、鈴木大有氏が揮毫(きごう)した。中は御城印を入れることができるポケット式(30枚)で、写真を入れるなど旅行記念のアルバムとしての活用もできそうだ。
郭内の売店「いたくら柳野」で取り扱い。1冊2800円(税込み)で1人2冊まで、300冊限定。問い合わせは(0138・51・2864)へ。(今井正一)