松前藩勘定奉行の石塚官蔵の5代目子孫で、横浜市在住の石塚光司さん(64)による歴史講演会が27日午後1時半から、元町公園内の函館市写真歴史館で開かれる。幕末期の函館で撮影された写真を基に、石塚さんが独自の視点で当時の歴史をひも解く。
市民団体「はこだて検定合格者の会」と同館が主催。石塚さんはこれまで函館歴史文化観光検定(はこだて検定)の上級に6回合格し、はこだて観光大使を務めている。
当日は、ペリー艦隊来航時に撮影された銀板写真「石塚官蔵と従者」がテーマ。同写真は所有する石塚さんが1995年に市立函館博物館に寄託した。函館市写真歴史館では写真の複製や撮影時に官蔵が着用していた裃(かみしも)などを紹介しているが、閉館となる3月末以降の展示方法は未定となっている。
同会の中尾仁彦さんは「写真史上最も貴重な資料を通して、函館の歴史の一端を知ってもらうと共に、はこだて検定受験への動機づけにつながれば」としている。
参加無料。定員は先着順で30人。問い合わせは中尾さん(☎0138・55・9809)へ。(山田大輔)