函館市電を貸し切り、スイーツの魅力に親しむ「函館スイーツ電車」(函館スイーツ推進協議会主催)が18日、市内で開かれた。市電沿線の歴史を学んだほか、湯川地区の散策や和菓子店での買い物を楽しんだ。
函館のスイーツの魅力発信と函館市電、観光を組み合わせた着地型旅行として2018年にスタートし、地元客などから人気のイベント。
この日実施した「街歩きコース」は、JR函館駅前から貸切専用車「アミューズメントトラム501号」に乗車し、湯の川電停で下車。道教育大函館校の奥平理准教授の解説を交えながら、湯倉神社や函館湯の川球場跡地(現函館湯川中)などを見学したほか、同地区の老舗和菓子店「やきだんご銀月」で買い物を楽しんだ。
今年は新型コロナウイルスの影響で定員を10人とし、車内での飲食も中止としたが、最後には函館風月堂など5店によるスイーツ5種が入った限定スイーツボックスが用意され、参加者は持ち帰って食べるのを楽しみにしていた。函館湯川小6年の大泉羚聖(れい)君(11)は「初めて参加したが、電車に乗ったり湯川を散策したりととても楽しかった。おみやげのお菓子も楽しみ」と話していた。(野口賢清)