渡島総合振興局林務課は13日、道南地域で産出される「道南スギ」の新たな用途をPRしようと、第37回バル街イベントが開かれたアクロス十字街で、道南スギの酒樽で寝かせた日本酒を振舞った。
同局と地域振興等に関する連携協定を結んでいる箱館醸蔵(七飯町大中山1、冨原節子蔵元)の協力を得て、地元の酒米や水で醸造された「郷宝」が提供された。春と秋に開催のバル街で、振舞われており今回で5回目。
会場には、道南スギなどで作った屋台を設置。道南スギの酒樽(36リットル)から、1口サイズのプラスチック製のコップに移され、訪れた人々は道南スギの香りがする「郷宝」を楽しんだ。
3軒回ってきたという市内在住の会社員、高田裕也さん(46)は「木の香りがすごい。飲みやすいので、お酒が苦手な人でも飲めるのでは」と話していた。
林務課の小林敏志課長(47)は「道南スギは建築材以外に、酒樽のようにさまざまな用途に活用できる。皆さまに道南スギの魅力を知っていただき、利用拡大につながれば」と話していた。(加納洋人)