函館市縄文文化交流センター(臼尻町551)で5日、恒例の「縄文土器づくり」講座が開かれた。小学校1年生から一般までの10人が参加し、粘土を輪状に積み上げて土器を製作。縄目文様を施して世界に一つだけの円筒土器を仕上げて縄文文化に思いをはせた。
毎年この時期に行われる講座で、初回に土器を作り1カ月ほど乾燥させて、10月には大船遺跡の一角で野焼きをして仕上げるという。
講師は同センターの指定管理を担う道南歴史文化振興財団の坪井睦美事業課長が務めた。円筒土器は道南や北東北から多く出土されるといい、主に煮炊きに使用されていた。参加者はひも状の粘土をいくつも重ねて高さを出し、特徴的な縄目模様を付けて完成させていた。
函館港小1年の遠山新大君(6)は「下に丸の模様をいくつも付けることにこだわった。作業は楽しく、出来上がったら水を張ってみたい」と笑顔だった。(小杉貴洋)