【七飯】108回目を迎えた大沼湖水まつり(七飯大沼国際観光コンベンション協会主催)が22日、大沼公園広場で始まった。早朝の雨も上がり、静かに湖が見守る中、慰霊祭がしめやかに執り行われた。
灯籠を手に大沼の街中を練り歩く「灯ろう行列」は、中宮安一町長や同協会の小泉真会長をはじめ約120人が参加。JR大沼公園駅前を出発し、同広場までを進んだ。
同広場での慰霊祭は、地元寺院の住職らによる読経の後、参列者らが次々と灯籠を湖面に浮かべていった。七飯への移住後、毎年慰霊祭に訪れているという無職男性(68)は「家族のお墓が別々の場所にあるので、毎年この場で手を合わせている。絶対に忘れないでいる私たちの姿を見て喜んでくれれば」としのんだ。
23日は同所で正午にスタート。午後6時半からは町制施行60念記念イベントとして漫才コンビ「おぼん・こぼん」のステージショーのほか、演歌歌手の松原健之さんや兵庫ケンイチさんによるコンサートが開かれる。また、同8時に約2000発の花火を打ち上げフィナーレを飾る。(蝦名達也)