道南に夏の到来を告げる函館新聞創刊20周年記念・函館港花火大会(函館新聞社主催)が16日、函館港豊川埠頭を主会場に開かれた。約3000発を打ち上げ、雨上がりの夜空に咲いた大輪の花で5万人の観客を楽しませた。
同紙創刊と「海の日」制定を記念し、1997年から毎年開催している。同社の小笠原金哉社長は「函館新聞は創刊20周年を迎えることができた。昨年は北海道新幹線が開業し、函館にも活気が戻りつつある。花火大会開催など、地元経済活性化に向けて、道南の地域紙として微力ながら努力をしていきたい」とあいさつ。会場とのカウントダウンで打ち上げがスタートした。
2部構成で、全14プログラム。オープニングの「尊尚親愛(そんしょうしんあい)」ではスターマインを打ち上がると、開会を待ち望んだ観客から歓声が上がった。水中花火やかわいらしい動物たちを描く花火コレクション、直径320メートルにも広がる大玉など、趣向を凝らした演出が約1時間に渡って続いた。
フィナーレは地域の未来の発展への願いを込めた「継往開来(けいおうかいらい)」として約5分に及ぶプログラムを展開。勇壮な音楽とともに夜空を明るく染め上げた。
大会の様子は今年も「FMいるか」による実況が会場を盛り上げ、音楽と合わせてさまざまな花火で楽しませたほか、ケーブルテレビ「NCV」でも中継された。(今井正一)