東洋医学からみた「なぜ病気になるのか」
古代から伝わる東洋医学は「大自然の法則」に基づいて生み出された医学です。その一つでもある、自然治癒力=人間が本来持っている修復しようとする力、を引き出すのが東洋医学です。なぜ体のバランスが崩れ病気になったのか、その原因を見つけ出し、大事に至る前に防いでいく、東洋医学にはその知恵がちりばめられています。
東洋医学では、身体全体の調和が崩れ、ある一線を越えて自然に元の健康状態に復元できない状態、つまり自然治癒力が働かなくなった状態を疾病と考えます。では、なぜそのような調和が崩れてしまうのか。その原因として大きく3つの因子が考えられています。 一つ目は「外因」(主として人体の外にあり病気の原因となるもの)です。自然界では人体に影響を与える大気を六気(風・湿・燥・火・暑・寒)と言います。この六気が過多あるいは不足になった時、また人体が六気に対し著しく抵抗力を失った時、人は体質がそれぞれ違うため、その人が持っている体質により影響の受け方に違いが出てきます。
二つ目は「内因」(人体の内にあって病気の原因となるもの)で、人間の喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七つの精神情志活動のことです。これらのバランスが取れていれば、生理的な活動として発病には至りませんが、突然激しく精神的にショックな出来事があった時、また長期にわたり精神的なストレスが続いた時などに、この七情は五臓六腑にまで大きな影響を及ぼし、病気の原因となっていきます。
三つ目は「不内外因」(内因でも外因でもないものが、病気の原因となるもの)です。欲するままに飲んだり、食べたり、偏ったり、不足しすぎても病気を起こす原因になっていく「飲食物」、過度な労働、労働環境などによる「疲労」、怪我、打撲などによりさまざまな症状を起こす「外傷」が病気の原因となります。
(ハコラク 2020年12月号掲載)
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