~令和のデイサービス~
「最近、親父が足腰が弱くなったのか家でも転ぶようになってさぁ」と知人から相談があり、デイサービスを勧めたのですが、「『まだ、そんなところに行くような歳ではない』と、父親から怒鳴られたよ」との返事がきました。
介護保険制度が施行された当初は、制度を利用することは、「人の世話になる」ことだと嫌い、「介護を受けなければ自分でできなくなった」という事実を認めたくない気持ちが大きくあったような気がします。
しかし、令和の時代となり、その考え方は大きく変わりました。
デイサービスも当初は、要介護認定を受けている人しか利用できませんでしたが、いつまでも自立した生活ができるようにと、予防の観点から「要支援制度」もできました。現在は、認定を受けていなくても利用できるようになり、高齢者が自分の生活スタイルを続け、自分らしさを見つけ、生きがいとなるような存在となっています。
デイサービスの規模や利用時間は数種類あり、また各デイサービスはさまざまな特徴を生かし、趣向を凝らしたサービス内容となっているので、自分好みの自分に合ったデイサービスを探すことができます。
各デイサービスには、機能訓練重視のトレーニングマシーンや天然温泉かけ流し入浴、編み物・書道・カラオケ・パチンコ・麻雀・エステ・園芸・俳句などの趣味型・カジノ型・アミューズメント型のように特化した「ウリ」があり、体験をしてから自分の受けたいサービス内容に対応してくれるかどうか見極めても良いと思います。
「大丈夫ですよ。一緒にやっていきましょう」と言うような、利用者に寄り添ったポジティブな印象を受けるデイサービスでは、高齢者の方々のこれからの人生が大きく変わるでしょう。
デイサービスとは、「今できることをいつまでもできること」への第一歩です。
(ハコラク 2022年 4月号掲載)
デイサービスセンター おおぞら
函館市銅山町12
☎0138‐36‐1100
http://oozora-tokuyou.com/