「彼の作るものが食べたい」汗をかきながらほお張る こだわり感じる刺激的な味
今年3周年を迎える中華レストラン「杏梨」。数々の店で経験を積み、中国料理専門調理師の資格も取得する佐々木良太代表が腕を振るう。本場中国の香辛料から調味料まで手作りする本格的な味を、素早い油通しで油分を抑えあっさりと仕上げ、一人客から宴会客まで大いににぎわう。
高見社長にとって佐々木代表は高校時代の後輩。同じサッカー部で1年間を共にし「学生時代から家に遊びに行くと料理を振る舞ってくれ、彼の作るものは何でもおいしかった」と次々と思い出話が飛び出す。この店の施工も手掛け、時には仕事に対し厳しいことも言うようにし、弟のようにかわいがってきたという。「五目あんかけ焼きそば」など8種の中からメインを選べる「湯の川セット」で一番注文するのが「四川激辛麻婆飯」。辛味・甘味・旨味のバランスを追求した自家製甜麺醤や山椒のしびれる辛さの中に独自のコクを感じる餡に、食感を際立たせた絹豆腐が相まって「辛さでごまかしていない味がご飯にも良く合い、こだわりを感じる」と顔をほころばせる。額に汗をにじませながら嬉しそうにほお張る様子は、七飯町にある会社から雪道を1時間かけても通いたくなる味の魅力を物語っていた。
(ハコラク 2019年3月号掲載)
函館中華レストラン杏梨
函館市湯川町2‐7‐2 ☎0138‐76‐3233
11:30~15:00、17:00~21:00(各30分前L.O)
水曜定休 P有り
※クレジットカード使用可