南茅部産白口浜真コンブを
さらに著名に多角的に商品を開発
「献上コンブとして最高級とうたわれた南茅部産尾札部真コンブをもっと全国に知ってもらいたい」と語る坂本修一さんは、豊かな漁場の南茅部地区尾札部浜で揚がる真コンブを主役に、商品開発を手掛ける「マルジョウ多喜屋」を3年前に父とともに起業した。看板商品の「白口浜真昆布 尾札部根昆布だし」は和洋中どんな料理にも合う万能調味料。製造元のヤマチュウ食品と綿密に打ち合わせ、「2年養殖コンブ」の根や葉を特殊な製法で凝縮した旨味を配合し、深い味わいに仕上げた。今年4月に発売して以来、上品でまろやかな風味が人気を集め、全国の料理人も注目する。市内では百貨店や土産店、一部コンビニエンスストアで取り扱う。坂本さんは「コンブ漁師の人たちの気持ちを大切にしたい」と、高級ライン「献昆一滴」シリーズとして「根昆布だし」のバージョンアップを図りコンブの魅力を引き立てる商品を次々と考案。ダシのほか健康食品や化粧品への展開も視野に入れている。
(ハコラク 2022年1月号掲載)
昆布専門店 マルジョウ多喜屋
函館市尾札部町431‐1
☎0138‐63‐3750