書家として心を動かす表現を追い求め
幸せな気持ちで筆を持てる稽古場を築く
「書の教室 優玄」は、蘭嘉の雅号で活動する書家・天満谷喜子さんが主宰する書道教室。昨年コロナ禍で延期された「毎日書道展」に代わる「毎日書道紙上展」で、全国508点の応募作の中から29点の優秀作品に選ばれた、行書・草書の連綿体で書く漢文の三行詩など、数々の作品を手掛けてきた天満谷さん。きっかけは幼稚園の時、鉛筆を使う硬筆で初めて書に触れ、友人と切磋琢磨しながら本格的に筆を持つようになると、「基本を大切に同じ文字を書いても、一人ひとり違った表現ができ、作品を通して心を伝え、時に感動を与えられる書がある」と、書くほどに奥深さを増す書の世界にのめり込んだ。
筆を持つ楽しさを伝えようと、書道に力を入れる松前町の小・中学校や幼稚園で長年指導に当たり、2018年、自宅に構えた教室では、初心者には道具の扱い方から伝え、実用的な万年筆講座も用意し、幅広い指導が人気を集める。「墨の香りと共に、筆を手にする時間は、日々の喧騒を忘れる幸せなひと時。ほっとでき、帰ってきたくなるような場所にできたら」とほほ笑み、気持ちを整え書に向き合える稽古場を築いている。
(ハコラク 2021年11月号掲載)
書の教室 優玄
函館市亀田本町9‐23
☎0138‐76‐7782
教室開催日時 水曜15:00~18:00
木曜15:00~18:00
19:30~21:00
土曜10:00~11:30
14:00~17:00
※祝日の場合は休み
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