生豆の品質を重視し個性を引き立てる
個性豊かな風味や甘みが世界基準で高く評価される「スペシャルティコーヒー」を、ゆったり楽しめる「テーラードコーヒー宮前店」が、昨年5月にオープン。明石直之社長と、難関資格だという生豆鑑定士・CQI認定Qアラビカグレーダーを取得している妻の瞳さんが、訪れる人たちの要望に応えられるよう、コーヒー豆それぞれの特性に向き合っている。
焙煎室に鎮座するドイツ製の中型焙煎機はタッチパネル操作で、豆の性質とその日の天気に合わせて火力を設定。全てを機械任せにしては意図した味には仕上がらないと、豆のクラック音に気を配り、窯の中の温度や圧力にあまり影響を与えぬよう、あらかじめポイントを絞ってテストスプーンを引き出し焼き上がりの色や豆の膨らみ方、香りをチェック。途中経過を鑑みてその都度、設定を微調整するため、稼働中はほぼ焙煎機に掛かり切りになるという。産地別のコーヒー豆から定番のブレンド、季節やイベントに合わせたテイストまで13~15種類ほど用意しており、明石社長は「それぞれの好みもありますがハイクオリティーな味を提供しています」と自信を見せる。丁寧に〝仕立て〟上げられるコーヒーで、上質な時間を過ごしたい。
(ハコラク 2021年2月号掲載)
テーラードコーヒー 宮前店
函館市宮前町25‐5
☎0138‐86‐5135
9:30~19:00
(喫茶スペース18:30L.O)
無休
禁煙 P有り(4台)
キャッシュレス決済利用可