基本の味を守りながら進化を続ける “街のおそば屋さん”
電車通りに店を構え来年で70周年を迎える「柏木町三貞」。2012年から3代目の池田幸久店主が妻の有紀子さんと経営。多い時で市内に4店舗の「三貞」があったが今はこの店が唯一、看板を守っている。
元々は幸久さんの祖父・宇一郎さんが旧船場町(現在の末広町)で営んでいた弁当屋がはじまり。大門地区にあった本家のそば店を引き継ぐ形で、この場所に「そば処三貞・柏木店」を開業した。当時は学生街で企業や官庁の出先機関も多かったため、ラーメンやうどんも提供し、カウンター形式の学生コーナーとテーブル席、出前の3本柱で営業。1958年に引き継いだ父の幸次郎さんも「学生達にお腹いっぱい食べて欲しい」という初代の思いを受けつつ、季節のそばやセットメニュー、定食を増やしていった。2017年、火災により新築したのを機にリニューアル。1人でもカップルでも家族でも、誰もがゆっくり過ごせるカフェのような雰囲気を目指し一新した。既存のメニューに加え、「さまざまな人が集う、語らいの場になれば」と昼はケーキやコーヒー、夜は日本酒とそば前も提供。形は変わっても〝街のおそば屋さん〟として人々のお腹と心を満たしている。
(ハコラク 2019年12月号掲載)
そばと酒 柏木町三貞
函館市柏木町7‐32
☎0138‐52‐1055
11:00~15:00(14:45L.O)
17:00~21:00(20:30L.O)
※日曜・祝日は11:00~20:00(19:30L.O)まで
月曜定休(祝日の場合は営業し、翌日休み)
禁煙(夜は3卓のみプルームテック可)
P有り
キャッシュレス決済利用可