魚の旨みを逃さず皮はパリッと中はフワッと
今年7月にオープンした、桜井崇史店主が切り盛りする「原始焼き」が主役の店。函館市亀田港町の姉妹店「居酒屋さくら井」同様、刺身の盛り合わせ、揚げ物などの居酒屋メニュー、宴会コースなどを揃え、繁華街から離れたこの場所にもタクシーで足を運ぶ人もいるほど人気を集めている。
原始焼きに使うのは、小ぶりなノドグロやキンキ、脂が乗ったサーモンハラスなど地場産や全国各地から仕入れる旬の魚介が中心。注文が入ってから下処理をし、魚は落下防止に串をエラから背骨に絡めて刺し、独自にブレンドした塩をたっぷりと振る。いろりに積んだ炭の周囲をぐるりと取り巻くように、頭を下にして串を立てじっくりと焼く。赤々とした炭火に炙られていくにつれ、魚の口から余分な水分が流れ落ちて味わいが凝縮。じわりと浮き出た脂が覆う表面はパリッと仕上がる。串から外し、美しく盛り付けられた魚を皮ごと頬張れば、塩で際立つ素材の旨みが口いっぱいに。大振りのエビはプリプリの食感と濃厚なエビ味噌が後を引き、どちらも酒が進むこと請け合いだ。
(ハコラク 2026年1月号掲載)
原始焼き酒場 さくら井
北斗市七重浜8-3-5
☎0138-83-5505
11:00~14:00
17:00~23:00 (22:30L.O)
木曜定休
喫煙専用室有り
P有り
キャッシュレス決済利用可



