生地を一晩寝かせて引き出す力強い小麦の風味
北斗市の旧大野町の街中にある「石窯焼きピッツァ オット」では、自作の石窯で焼く本格ナポリ風ピザとピタサンドを提供している。函館市内のパン店で腕を磨いた八戸千龍店主が、「この周辺には専門店がなく、本格的なピザが気軽に食べられる場所を作りたかった」と２０２２年11月に開業した。
しっかりと道産小麦の風味を感じられるよう、20時間ほど寝かせるピザ生地は、パン店で培った経験を生かして独学で研究を重ねた自信作。注文が入るごとに石窯の中を４００℃まで加熱し、縁はパリッと、中はもちもちに焼き上げながら、炭の香りをまとわせる。メニューはマルゲリータなど定番のほか、オリジナルも順次追加しており、中でも人気の「ボスカイオーラ」は、食感の異なる３種類のキノコとナチュラルチーズがたっぷり。しょう油ベースの自家製和風ソースが引き立てる、キノコの深い味わいがクセになる。ピザ１枚は多いと感じる人には、生地をさらにもっちりとさせた「ピタサンド」がおすすめ。
（ハコラク ２０２４年２月号掲載）
ＯＴＴＯ
北斗市本町２‐１‐４３
☎０１３８‐８５‐８３７３
１１：００～２０：００
（１９：３０Ｌ．Ｏ）
木曜定休
禁煙
Ｐ有り
この冬、ピザ三昧③／ＯＴＴＯ
イタリア語で“きこり風”という意味を持つ「ボスカイオーラ」（約３０㎝・１，４００円）に使うキノコは、マッシュルーム、マイタケ、シメジ。口いっぱいに広がる豊かな香りが後を引く。
粗挽き肉の食感にこだわったピタサンドの「ソーセージ」（フライドポテト付き４００円）。具材を自分で挟み込み、豪快にかぶりつくのがベストな食べ方だという。
メニューは全てテイクアウト可能で、少し時間を置いても生地が固くならないよう改良している。
鮮やかな手つきでピザを乗せたパーラーを操る八戸店主。
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