基本に忠実にタコとダシで焼く
60年の伝統の味
1963年創業の「くいだおれ太閤」は、たこ焼きを道内で初めて販売したとされる老舗。大阪出身の初代が函館市松風町に立ち上げた食堂のメニューの一つだったたこ焼きを、夜店や移動販売で広めたのがはじまりで、92年に「宝来町本店」を構えた。
看板メニューは、甘さ控えめのさらりとした特製ウスターソースで味わう「本格たこ焼き」。大阪のたこ焼き発祥店と同じく、ダシとタコのほかに何も入れないたこ焼きは、表面は音がするほどにカリッと、中は熱々トロトロの焼き上がり。何も付けずに味わっても口の中に旨みが広がる。3代目店主の鈴木大介さんは、札幌市の居酒屋で働いた経験を生かし、「めんたいマヨたこ焼き」などのアレンジや鉄板焼きのつまみ料理をメニューに増やし、たこ焼きで飲める店として新たなファンを増やしてきた。生地の味が堪能できる塩コショウベースのたこ焼きを中華スープに浮かべる「明石焼き風たこ焼き」は、梅干しを崩しながら一緒に味わえば体がポカポカ温まり、飲みの締めにもぴったり。時代に合わせて挑戦しながら、伝統の味を真摯に届けている。
(ハコラク 2023年12月号掲載)
くいだおれ太閤
宝来町 本店
函館市宝来町22‐19
☎0138‐23‐4004
15:00~22:00
※日曜・祝日は
12:00~21:00
(各30分前L.O)
水曜定休 (祝日の場合は営業)
禁煙
P有り(1台)



