店主の技と情熱で焼肉がもっと好きになる
時折パチパチと鳴る炭の音を聞きながら熾火を眺めていると、焼肉店に来たのを忘れそうな穏やかな気持ちになる。関東の焼肉店で10年腕を磨いた店主は、趣味のマグロ釣り仲間との縁を介し、今年大門地区で店を開業。店内の各テーブル席にいろりを造り付け、伝統的な製炭技術を守る森町駒ケ岳の「山上薪炭」の炭を、白老で学んだアイヌ式の薪の組み方で燃やし、厳選肉を最良の方法で提供しようと日々心を砕く。
信頼する生産者や東京の食肉市場から納得した肉のみを仕入れ、時には店主自ら現地に足を運んで築く看板メニューは、仙台牛が基本の健康な和牛と新鮮なホルモン。中でも抗生物質を使わず育つ増田牛は、全体にサシが入りながら口の中で溶けて消えるような軽い脂が絶品。白老牛の元祖とされる希少な武田牛は、ワサビしょう油で味わうと赤身の旨みと脂の甘みが際立つ。「タレや焼き方も揃って初めて良い肉になる」と、2週間熟成させた自家製ダレを用意し、肉ごとの焼き方もアドバイス。閉店後はスタッフと肉の勉強会を重ねている。店主の情熱に裏打ちされた味を堪能すれば、予約で満席日が多いのも納得だ。
(ハコラク 2026年1月号掲載)
焼肉 菊池
函館市東雲町18‐5
☎0138‐78‐1644
17:00~23:00
(フード22:00L.O、ドリンク22:30L.O)
※肉が無くなり次第終了
月曜定休
禁煙
クレジットカード利用可



