函館市元町の結婚式場「センティール・ラ・セゾン函館山」は4日から、青函航路を運航する津軽海峡フェリーと連携し、青森県の住民を対象にした結婚式の特別プランの販売を始めた。フェリーと組み合わせた格安プランで、ブランド力が高い函館での結婚式の需要を掘り起こすのが狙いだ。
同式場は新型コロナウイルス禍の影響を大きく受ける中、小規模の結婚式場が少ない下北地域の住民をメインターゲットに、青函航路や大間航路の需要を伸ばしたい津軽海峡フェリーと連携して青森県民向けの格安プランを企画した。
同式場の「スタンダードプラン」と同じサービスが半額以下で利用できるほか、式場見学時と式当日のフェリー料金が無料になる。津軽海峡フェリーの函館、青森、大間の各ターミナルにポスター掲示やチラシを設置するほか、同社が参加する県内の催事などでPRする。
同式場の伊藤峻一支配人は「特に函館と大間の間は90分で移動できるので、商機は十分にある。函館で挙げる結婚式の魅力を発信していきたい」と意欲。津軽海峡フェリー営業部の江永富明さんは「青森の人が函館で結婚式を挙げることで、青函のつながりをより深めることができる。当社としても積極的にPRしていく」と話している。(金子真人)