【七飯】旧北海道昆布館(峠下)を改装した、天狗堂宝船(町中島、千葉仁社長)の直営店「109“Ziel(テングジール)」が12日、オープンした。開店時には100人以上が列を作り、早速買い物を楽しんだ。
きびだんごなど餅菓子を製造する同社の初の直営店舗。店内には自社商品約50種類と、道南の土産品約600種類がずらりと並ぶ。
午前9時に開店すると、心待ちにした客が次々と入店。オープンと同時に三嶋神社(町本町)による松前神楽の演舞が始まり、来店客を出迎えた。特に同社の看板商品であるきびだんごを買い求める客が多く見られた。このほか、北斗市の福祉施設で作られた木工製品、町産リンゴを使った焼きたてアップルパイや同社の商品を使ったソフトクリームなどが人気を集めていた。
千葉社長は「皆さんの後押しがあってオープンすることができた。初日から予想以上の来店に驚いているが、ゴールデンウィークなど行楽シーズン本番に向けてより良い店づくりを続けていきたい」と意欲を見せている。
友人と訪れた函館市美原5、会社員、太田千穂さん(32)は「アップルパイがとてもおいしかった。道の駅に加えて同店がオープンしたことで、(地域が)さらににぎやかになった感じがする」と話していた。(中島遼泰郎)