函館市本町の旧グルメシティ五稜郭店跡地に4月開業予定の「シエスタ ハコダテ」に、「無印良品」のブランドで知られる良品計画(東京)が出店を計画していることが11日、分かった。売り場面積はおよそ2800平方メートルとなる見込みで、道内最大規模の店舗が誕生することになる。
同ビルは地下1階、地上19階建ての商業施設、公共施設、分譲施設からなる複合ビルで、地下1階と地上1~3階が商業施設として整備される。このうち同社で1~3階のほぼ全てのフロアを使用する予定。地下フロアは食品売り場となる見通し。
同社は現在、JR函館駅前の棒二森屋アネックス館4階に店舗を構えているが、関係者によると新店舗開店に合わせて閉店する予定だという。同社は「早ければ今週中か来週には詳細を明らかにし、皆さまにお知らせしたい」としている。
シンプルなデザインから老若男女問わず人気を集める無印良品には、「MUJIラー」と呼ばれる熱烈なファンも多い。同社ではネットストアを展開してはいるものの、商品を直接手に取って購入したいという声もあり、新店舗オープンによる品ぞろえの強化を喜ぶ声は少なくない。同店の開店が、本町へ足を運ぶきっかけの一つとなりそうだ。
無印良品は1980年12月、全国でスーパーマーケットなどを展開する西友(東京)のプライベートブランドとしてスタート。現在では日常生活用品など約7000点を取り扱っており、店舗数は2016年2月期現在で、国内に直営店312店舗、商品供給店102店舗、海外に344店舗を展開している。(野口賢清)