【札幌】流通大手のイオン(千葉)は2日、札幌市内のホテルで記者懇談会を開き、イオン北海道(札幌)の星野三郎社長は来年9月をめどに道南エリアでネットスーパー事業「ネットで楽宅便」を開始する計画を明らかにした。
ネットで楽宅便は、専用サイトで注文を受けた食料品や生活用品などを、札幌、旭川、帯広、釧路など道内9カ所の配送拠点から配達するサービス。現在道南エリアは対象外だが、今年9月にダイエーの2店舗を承継する形で道南進出を果たしたことで、開始計画が持ち上がった。
また、懇談会で星野社長はダイエーから経営を引き継いだイオン上磯店、湯川店について「極めて順調。来年の北海道新幹線開業にも期待している」とし、「これまでは全国のイオンで開催している北海道フェアに道南の商品はほとんど並ぶことはなかったが、統合を機会に道南エリアの食材を重点的に提供していきたい」と述べた。
同じく道南のグルメシティ5店舗を承継したマックスバリュ北海道(札幌)の出戸信成社長は「歴史あるダイエーの店舗を引き継いだことで、地元の生産者との関係が深くなり、承継店舗だけではなく既存の店舗の仕入れも良くなった」と手応えを語った。(金子真人)