■「名探偵コナン」効果「聖地巡礼」でにぎわう（４月～）
　函館を舞台とする映画「劇場版名探偵コナン　１００万ドルの五稜星」の公開に伴う特別イベントが市内で行われ、全国からファンが訪れた。上半期観光入り込み客数（推計値）は函館市で前年比１０％増、渡島にもコナン効果が及んだ。
　■ロシア極東大函館校閉校へ（６月）
　ロシア極東大函館校を運営する学校法人函館国際学園は、２０２５年度の新入学生募集を停止すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻による対露感情の急激な悪化に加え、少子化の影響で入学者数が急減したことなどが理由。
　■能登半島地震道南でも津波観測　ＤＭＡＴ被災地へ（１月）
　石川県能登半島で１日、最大震度７の地震が発生し、瀬棚港で６０センチなど津波を観測した。沿岸の自治体では避難所開設などの対応に追われた。また、被災地支援のため、災害派遣医療チーム（ＤＭＡＴ）として、市立函館病院、五稜郭病院、函館赤十字病院から派遣し、石川県内で活動。現地の医療機関で負傷者の治療や避難所での診察、輸送などの活動に当たった。
　■函館―台北線で２社目就航　誘客に期待（２月）
　台湾の新興航空会社スターラックス航空が函館―台北（桃園）に就航した。昨年５月のタイガーエア台湾に続く２社目で、台湾からの誘客に期待が膨らんだ。渡島の観光入り込み客数（２０２３年度）でも２月は特に増加した。
　■箱館五稜郭祭で最後の「土方歳三コンテスト」（５月）
　函館の初夏の風物詩で、戊辰戦争の舞台となった五稜郭の歴史を後世に伝える「第５５回箱館五稜郭祭」が行われた。「土方歳三コンテスト」は３７回目の今年が最後となり、五稜郭公園内の特設ステージで開催。東京の平野峰義さんが優勝した。
　■函館市の人口２４万人割る（２月）
　函館市の住民基本台帳に基づく人口が今年１月末時点で２３万９８１３人（男１０万９１８３人、女１３万６３０人）となり、２４万人を下回った。近年は人口減のスピードが早く、２５万人割れから２４万人割れまでは２年７カ月だった。
　■元職員が恵楽園を提訴（２月）
　函館市柏野町の特別養護老人ホーム「恵楽園」で職員が入所者へ不適切な身体拘束をしていた問題で、市に内部通報したとして施設から懲戒解雇処分を受けた元女性職員が、運営する社会福祉法人恵山恵愛会を相手取り、地位確認や処分後の未払い賃金など９８２万円の支払いを求め函館地裁に提訴した。
　■花見時期の来園者、コロナ禍前超え（４～５月）
　函館市は大型連休中（４月２０日～５月６日）の五稜郭・函館公園の来園者数について、五稜郭公園が約４３万８６００人、函館公園は約１３万６６００人だったと明らかにした。２０２３年度、新型コロナウイルス感染拡大前の１９年度との比較で上回った。
　■札幌延伸３０年度末は困難　早期開業へ要望活動（５月～）
　北海道新幹線の建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、新函館北斗－札幌間（約２１２キロ）について２０３０年度末の札幌延伸が困難であると国土交通省に報告した。道南では人口戦略、企業誘致の影響が危ぐされ、道新幹線建設促進道南地方期成会や沿線自治体が一日も早い開業や開業時期を示すよう緊急要望活動を行った。
　■ペリー提督の功績を称え式典（６月）
　日本の開国を求め浦賀に来航、函館が国際観光都市となる礎を作ったペリー提督の箱館来航から１７０周年記念行事が函館日米協会の主催で行われた。記念式典では、ペリー提督来航の歴史と重要性を広く継承することを誓った。